フローラの部屋＜序章＞

☆　フローラの部屋　ショートストーリー　☆

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《序章　～フローラの部屋が出来た～》

　　美羽「…フローラ先生～？」

フローラ「やっほー、美羽ちゃん。いいところに来たわね」

　　美羽「何ですかぁ、このお部屋は？」

フローラ「んっふふぅ～ん♪　いいでしょ、美羽ちゃん。ここはアタシの部屋よ。たった今、完成したとこなの」

　　美羽「あ、そうなんですか～？」

フローラ「世界征服のためにね、必要と思って作ったの」

　　美羽「…殲滅じゃなくて、征服なんですか～？」

フローラ「そうよ。…って、美羽ちゃんがそうしようって言ったんでしょ？」

　　美羽「あ、はい。そうでしたね…」

フローラ「なによ。殲滅するんだったら話が変わっちゃうわよ」

　　美羽「あ、いえ！　征服でいいです。征服しちゃいましょう～」

フローラ「だったらいいけど。…とにかく、この部屋から世の愚民どもをビシバシマインドコントロールしちゃうんだから♪」

　　美羽「わあ～、フローラ先生凄いです～」

フローラ「んっふふぅ～ん♪　まかせてよ～ん」

　　美羽「でもフローラ先生、このお部屋、何もありませんけど…？」

フローラ「作ったばっかりなんだからしょうがないでしょ！　これからいろいろなものを作っていくところなの」

　　美羽「あ、そ、そうですか～……あの、わたしに何かお手伝いできることって、ありますか～？」

フローラ「ううん、別に。美羽ちゃんは何もしなくていいわよ」

　　美羽「？？　…どうしてですか～？」

フローラ「アタシが一人で全部やるから」

　　美羽「でもせっかくですから、わたしも何かお手伝いしたいですよ～」

フローラ「だから、別にいいの」

　　美羽「そうなんですか～？」

フローラ「……しつこいと、怒るわよ」

　　美羽「あ、ごめんなさいです…」

フローラ「…だいたい、美羽ちゃんに任せたら人気かっさらわれるってぇの…（ボソッ）」

　　美羽「え？　何かおっしゃいましたか～？」

フローラ「ううん、何でもないから（ニコッ）」

　　美羽「そうですか～（ニコニコ）」

　というわけで、現在、フローラの部屋を鋭意新築中…

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